新潟アルビレックスBBの連勝は6で止まった。東地区6位の秋田ノーザンハピネッツに67-75で敗れた。順位は中地区首位のままだが、2位川崎とのゲーム差は「2」から「1」に縮まった。第1クオーター(Q)で12-29と主導権を握られ、第2Q途中には12-36と、この試合最大の24点差をつけられた。ここから追い上げ、第4Qは5分52秒を残した時点で6点差まで迫ったが、逃げる秋田をとらえきれなかった。

猛追も1歩及ばなかった。残り10秒を切ったところで、ボールを持ったPG森井健太(23)がその場でドリブル。敗北を受け入れ、試合を終える状態に入った。

第4Qの残り5分52秒、PF鵜沢潤(37)の3点シュートで58-64と6点差に迫った。だが、ここから失速する。オフィシャルタイムアウトが明けてから秋田に3連続得点を許し、58-70と引き離された。最後はファウルゲームに持ち込んで粘ったが、残り24秒でCダバンテ・ガードナー(27)が決めた67点目が最後。連勝を伸ばせなかった。

「出だしからリズムを取れず、昨日の反省点も試合の中で修正できずに、前半が終わってしまった」。鵜沢は試合の入りの悪さを感じた。第1Qで17点差、第2Q開始2分5秒で12-36と、この試合最大の24点のビハインドを背負った。開幕カードで黒星を喫した滋賀戦2戦目(10月7日、71-75)、ホームで敗れた三遠戦2戦目(10月28日、72-91)と、ここまでの4敗のうち2敗が立ち上がりの悪さが敗因。同じ負けパターンに陥った。

前日17日の1戦目は65-58で逃げ切り、クラブ初の6連勝。その勝因になった3点シュートは1戦目の9本から5本に減少し、後半の追い上げも詰めを欠いた。庄司和広監督(43)は「相手のオフェンスリバウンドを重視していたが、改善できなかった」。秋田にオフェンスリバウンドを前日の17本から19本に上積みされ、そのセカンドチャンスから19点を奪われた。相手に長所を出させてしまった。

ただ収穫はあった。開幕前に左手小指を負傷し、出遅れ気味だったSG/SF上江田勇樹(31)が今季最長の39分間出場。前日は16得点を挙げるなど、上向きの状態だ。次節福岡戦(23、24日)に向けて明るい材料になった。連勝は止まったが、シーズンは序盤。目の前の試合を勝ちに行く姿勢に変わりはない。