B1秋田ノーザンハピネッツ(東地区5位)が今季最終戦で栃木ブレックス(同2位)に73-78で惜敗した。

前日同様、激しいディフェンスから主導権を握ると1点リードで第1Qを終了。第2Qではキーナンが正確なシュートで3ポイント2本を含む16得点と大暴れし38-35で折り返した。第3Qでも集中を切らさずシーソーゲームを展開。第4Q残り6分に、判定への不満をあらわにしたペップHCが退場。指揮官不在の中、一時12点差まで広げられたが、再び粘りを見せて最後まで相手を苦しめた。栃木の安斎HCは「守備の激しさは明らかに秋田が上だった」と、ハーフタイムでは「どっちがチャンピオンシップに出るチームかわからないぞ」とゲキを飛ばした。そして「秋田のおかげでチャンピオンシップのような試合ができて、選手を目覚めさせてもらった」と感謝した。

東地区優勝の千葉、2位の栃木、3位A東京の3強には全敗となり、そのまま結果につながった。試合後にペップHCに代わり会見した前田ACは「消化試合と言われる中、選手はこの2試合ファイトしてくれた。ターンオーバーからの失点が結果に出た」と無念の表情。来季は節目となるチーム創設10年目のシーズンとなる。水野社長はホーム最終戦後のあいさつで、「残留も幸運な上での結果。今度こそチャンピオンシップを目指せるようなチーム作りをしていきたい」と話した。B1再昇格のシーズンは17勝43敗で幕を閉じた。前田ACは「若いチームなので、簡単なミスが許されない試合が多かった。もっとゲーム巧者になることが大事で、3強に勝てる力をつけていきたい」と来季に目を向けた。【野上伸悟】