男子テニスで、世界13位の錦織圭(29=日清食品)が、右ひじの手術から復帰のめどを「戻ってこられるのは1月のどこか。もしかしたら2月。来年の後半にはしっかりプレーができるようになっていたい」と話した。4日、都内で使用ラケットのデザイン募集の会見があり、その場で明らかにした。「絶対に無理はしたくない」と、最悪の場合、20年1月20日開幕の全豪(メルボルン)欠場も視野に入れる。

錦織は6月から痛めていた右ひじの影響で、9月の全米以降、すべての大会を欠場。10月に内視鏡の手術を受け、現在はリハビリ真っ最中。味の素ナショナルトレセンで、スポンジボールを打っている状況だ。予定では「今月末には普通のボールを打ちたい」と話す。

また、20年3月6、7日に行われる国別対抗戦デビス杯本戦出場決定戦日本-エクアドル(日本開催・会場未定)に出場予定であることが分かった。所属事務所のマネジャーが明らかにした。錦織は20年東京オリンピック(五輪)出場資格に、代表戦が残り2戦不足している。

同年7月の五輪までに、代表戦は3月の1戦しか残っておらず、完全に出場資格を満たすのは不可能だ。しかし、残り1戦だけにしておけば、例外規定適用の説得力も増す。日本テニス協会は、国際テニス連盟に対し、錦織のけがの状況や、過去の代表戦の貢献などを文書で提出し、救済を求める予定だ。