【ベルリン(ドイツ)=阿部健吾】 ローレウス財団による「世界スポーツ賞」の授賞式が17日(日本時間18日)にドイツ・ベルリンで行われ、年間最優秀女性選手部門で体操女子のシモーン・バイルス(22=米国)が2年連続3度目の受賞となった。テニスの大坂なおみ(22)が候補に入っていた。

16年リオデジャネイロ五輪で4冠、昨秋の世界選手権でも5冠のバイルスは米国の練習場から生中継で登場。「3度目の受賞で非常に感謝しています」と笑顔をみせた。ベルリンの会場のナディア・コマネチさんから「そろそろ引退して他の子に王座を譲ったら」と冗談も交えて聞かれると、「とりあえず今年いっぱいどういう結果が出るか見て考えますね」と東京五輪での2連覇を見据えていた。

◆ローレウス財団 00年に発足され、「スポーツの力で1つになる」との命題を基に、世界40カ国で社会貢献活動などを展開する。さまざまな競技での伝説的選手がメンバーに名前を連ね、「世界スポーツ賞」の授賞式は「スポーツ界のアカデミー賞」とも称される。日本では内村航平、香川真司、杉山愛さんが大使を務める。18年には大坂なおみが年間最優秀成長選手賞に輝き、日本人初の受賞となった。