レスリングのアジア選手権で優勝した女子57キロ級の川井梨紗子(25=ジャパンビバレッジ)、妹で同62キロ級の友香子(22=至学館大)が23日、開催地のインドから帰国した。

国際大会では初のアベックVに、妹は「その結果は素直にうれしいんですけど、世界の金メダルを取りたいと思ってやってきているので、まだ上があるので」とともに代表に決まっている東京五輪での戴冠へ喜びを抑えた。姉は「2人で世界一になるのを目標。あらためて、もう1回五輪でという気持ちになった」と呼応した。

大会は新型コロナウイルスの影響もあり、中国選手、北朝鮮選手が欠場した。五輪を見据えて肌を合わせたかった強豪。梨紗子は「物足りないという言い方は違うんですが、五輪前にやっておきたかった選手が2人ともいなくて。でも、こうなってしまったのは仕方ない。その中でも自分のやるべきことをしっかりやろうと挑んだ」と述べた。この大会が五輪前の最後の試合になる見込みだ。