女子78キロ級で19年世界選手権銀メダルの浜田尚里(29=自衛隊)が、5試合全て一本勝ちで優勝した。初の五輪代表入りを決定的とした。

決勝は、五輪2大会連続銅メダルのアギアル(ブラジル)を得意の寝技で一撃。寝技勝負に持ち込み、2度「抑え込み」したが、3度目の宣告でがっちり押さえ込んだ。開始2分過ぎ、横四方固めで勝負を決めた。「良い内容ではなかったけど、優勝出来て良かった。五輪代表になりたいと思って今までやってきたので、この大会で結果を出せたことは良かった」。安堵(あんど)の表情を浮かべながらこう振り返った。

女子78キロ超級で東京五輪代表を逃した18年世界女王の朝比奈沙羅(パーク24)は決勝で、17年世界選手権銅メダルのキンドゼルスカ(アゼルバイジャン)を下して優勝した。男子90キロ級で19年世界選手権銀メダルの向翔一郎(ALSOK)は銅メダルで、初の五輪へ前進した。

今大会の結果を受け、27日に都内で行われる全日本柔道連盟の強化委員会で、複数の五輪代表が決まる見込み。