B1新潟アルビレックスBBと、クラブの中学生年代の下部組織U15が12日、初の合同練習をアオーレ長岡で行った。U15はチーム内で選抜された2、3年生8人が参加。約2時間、トップチームと同じトレーニングメニューに取り組んだ。新型コロナウイルスの影響でU15の公式戦がなくなったため、選手のモチベーションを高めようとB1新潟が協力して企画された。今後も継続する方向でいる。

あこがれのBリーガーに交じり、U15のメンバーは懸命に汗を流した。ウオーミングアップからハーフコート、オールコートでの攻撃と守備。「一緒にやって感じてもらうことが一番の成長になる」。福田将吾監督(36)の考えでトップチームが指導するクリニック形式ではなく、通常練習の中に入る合同練習が行われた。

U15の主将でBリーグU15選抜のメンバーでもある佐藤友(ゆう、15=上山中3年)は「ドリブルの音が強かった。コンタクトも強い」とプロと接した感想を話した。U15は年数回行われるセレクションの合格者。今回の合同練習参加メンバーは現チーム17人の中から2年生1人、3年生7人が選抜された。U15の下地一明監督(43)は「緊張する中でも最後はいい動きをしていた」と収穫を話した。

普通の夏休みならリーグカップなどの公式戦が行われている。だが今年は新型コロナウイルスの影響で公式戦が中止。目標を失った3年生メンバーのために、B1新潟の小菅学社長(46)が福田監督に合同練習を打診し、福田監督も快諾し実現した。

U15の佐藤には「将来はトップチームで活躍できる選手になる」という目標がある。新潟の未来を担うメンバーにB1新潟の池田雄一主将(37)は「自覚とプライドを持って頑張ってほしい」とエールを送った。【斎藤慎一郎】