昨秋行われたラグビーワールドカップ(W杯)日本大会のアイルランド戦で逆転トライを決め、日本代表を初の8強入りに導いた元日本代表WTB福岡堅樹(28=パナソニック)が27日、同戦会場の静岡県袋井市・エコパスタジアムで開かれた1周年記念イベントに出席した。

逆転トライの様子をモデルにした自身の銅像を、川勝平太静岡県知事(72)らと除幕。「素晴らしいモニュメントで残していただけて光栄です。ここで開催してくれた静岡県のみなさんに感謝したいです」と語った。

「静岡ショック」とも呼ばれた同戦から、28日で丸1年。試合出場の可能性を伝えられたのは対戦前日で、「気持ちをつくって準備した」と振り返った。勝利を目指したが、自身のトライまでは想像していなかった。「後半に出させてもらい、逆転トライという素晴らしい機会をチームに与えてもらった。ボールを受け取って置くだけだった」。笑顔で銅像を見上げ、1年前の余韻に浸っていた。【倉橋徹也】