ショートプログラム(SP)2位の三原舞依(21)がフリートップの130・37点を記録し、合計194・87点で2位に食い込んだ。

坂本花織(20=ともにシスメックス)が200・23点で優勝。三原は表彰式後に「結果はうれしいけれど、自分の演技には悔しい思い」と心境を明かした。

今月の近畿選手権で、体調不良から約1年7カ月ぶりに競技会へ復帰。今季3戦目のフリーは、演技中盤のダブルアクセル(2回転半)が1回転半となった。スピンは全て最高のレベル4としたが「トップレベルの選手と一緒に滑るためには力の弱さとか、ジャンプの迫力、スピン、ステップのダイナミックさも欠けている。まだまだ練習することはいっぱいあると思います」と満足する様子はない。

次の舞台はグランプリ(GP)シリーズのNHK杯(11月27日開幕、大阪・東和薬品ラクタブドーム)となる。昨季は出場予定だったGPシリーズも全て欠場し「家でテレビを見ていて『舞台に立っている方々はすごいな』『出たいな』っていう気持ちが、どんどん増していた」と思い返した。

NHK杯には今大会を制した同門の坂本も出場予定。切磋琢磨(せっさたくま)してきた存在だが「まだまだ『ライバル』って言えるところまできていない。一緒にトップを目指せるように頑張りたい」。数多くの刺激を、完全復活へのパワーにする。【松本航】