世界39位で日本のエースの錦織圭(31=日清食品)が、今季クレー初戦を大苦戦ながら突破した。

同50位のギド・ペラ(アルゼンチン)に4-6、7-6、6-2で逆転勝ち。「負けてたので、(逆転できて)本当にうれしい。冷静に、とにかく頑張ることだけを考えた」。2回戦では第13シードで同22位のガリン(チリ)と対戦する。

錦織にとって、今大会は、過去14~16年に3年連続決勝で2度の優勝。非常に相性がいい大会だが、この日は大苦戦だった。まだクレーの試合に手探り状態か、攻守がかみ合わず、ミスが出た。第1セットを落とし、第2セットも5-6で相手のサーブ。キープされれば負けというところまで追い込まれた。

しかし、第2セットの第12ゲームで開き直り、相手のサービスゲームをブレーク。6オールに追いつくと、タイブレークでも0-3から追い抜き、何とか第2セットを奪うと、最終セットは一気に突き放した。

錦織にとっては、5月30日から開始予定の全仏に向けたクレー(赤土)シーズンの開幕だ。全仏直後の世界ランキングで、7月24日に開幕予定の東京オリンピック・テニス競技の出場選手が決まる。

◆バルセロナオープンは、4月19~25日、WOWOWオンデマンドで配信中。