19年W杯ニュージーランド(NZ)代表主将で、トヨタ自動車のNO8キーラン・リード(35)が現役引退を表明した。試合後の記者会見で「選手生活は今日の試合で最後。NZに戻って、家族と時間を過ごすのを楽しみにしています。家族と会えないのは、辛く思っていました。今後、どうするかは考えていきたい。日本でのラグビーは楽しかったです」と振り返った。

NZ代表「オールブラックス」で127キャップ。リードは08年にNZ代表に初選出され、13年にはワールドラグビー年間最優秀選手賞にも輝いた。W杯は11、15年の2連覇に貢献し、19年は主将を務めたラグビー王国のスター選手。19年W杯日本大会を最後に代表引退し、トヨタ自動車で2シーズン戦った。

現役最後の試合は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の影響で、無観客となった。

「日本中のトヨタのファン、サポーターの皆様に心からお礼申し上げたい。スタジアムを満員にするのはかなわなかったが、皆様のサポートがあった。今後の数年で、日本のラグビーは伸びていくと思います」

多くの財産を日本に残し、母国に戻る。【松本航】