吉本芸人がネタ動画! オダウエダ飛躍の時 酒豪の仲良し女性コンビが未開の地に挑む

総勢6000人にも及ぶ所属タレント、芸人を抱える吉本興業。日刊スポーツ・プレミアムでは、毎週木曜日を「吉本の日」とし、企画インタビューを掲載。売り出し中の芸人には約3分の自己PR動画も同時アップ。時にはネタを入れ「こんだけおもろいで!」とアピールしてもらいます。今回登場するのはオダウエダ。THE Wを制した女性コンビが次なる夢を語ってくれました。

おもろいで!吉本芸人

松尾幸之介

まずは1冠。昨冬の「女芸人No.1決定戦 THE W 2021」で5代目女王に輝いたのはオダウエダだった。そこから約半年。めまぐるしい環境の変化に戸惑いながらも、小田結希(26)と植田紫帆(30)はブレないスタンスで活動を続ける。7月2日には悲願の単独ライブも実現。ブレークの波に乗りながら成長し、2人は冷静に次の賞レースを見据えている。

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2年連続で進んだ昨年のTHE W決勝。得意の小道具を使ったコントで過去最多700組の頂点に立った。つかんだ称号は大きく、仕事も「2~3倍。毎日、何かしら仕事が入るようになった」。それまでは若手時代に撮った顔写真入りのNSCの入館証がないと吉本本社にも入れない。今ではコンビ名を言えば通してもらえるようになった。

植田 優勝するまでは本当にやっていることが地下芸人も地下芸人で、扱いも吉本の他事務所の芸人みたいな感じでした。10、20人しか入らない劇場でネタをできたら万々歳という感じで、そんな芸人が優勝して、ルミネやNGKとか、1000人、2000人キャパの会場でネタをしている。今は少しは慣れたかなと思いますけど、うそやろとはめちゃくちゃ思いますね。

小田 換気のいいところでネタをする機会がめちゃくちゃ増えました(笑い)。自分たち専用の楽屋があるのがいまだに信じられないというか。あっていいのかなという感じでいつも入ってます。今までは階段の床とかに荷物を置いていたので。

植田 私たちは狭く暗く換気の悪いところが一番ウケるので。今は広く、明るく、換気のいいところで。本当にもう、てこずっているという感じですね。

昨年のブレイクで、バイト生活からも脱出。舞い込む仕事に全力で取り組む日々を送っている。

植田 本当にうれしいです。もともと小田と同じ清掃のバイトをしていて。小田は途中でコンビニでバイトをし始めるんですけど、私は小田が抜けた後も続けて、銀座の某巨大服屋のお手洗いの清掃をしていました。外国人の方がめちゃくちゃにしたトイレを掃除していて、そこに当時一緒だったのがぼる塾の田辺(智加)さんで。2人で『早くやめような。早く売れて頑張ろうな』って言い合って。その数年後に田辺さんたちが先に売れて。田辺さん売れてもうた、今度は私やって思っていた時に優勝できた。よかったですね。

小田 いろんな人に吉本で良かったなって言われますね。吉本じゃなかったら売れてなかったって。(事務所の)プッシュプッシュがすごいので。

植田 女王という冠を頂けて、いろんな仕事を回してくれています。地方の大きな営業に出された時は『すみません。吉本としての役目を果たせてないですね』ってくらいスベっている時もありました。

小田 そうなんですよ。優勝してもうれしいこともありますけど、結構つらいなってこともありましたね。

植田 バイトを辞めて、全部がお笑いのお仕事になったんですけど、今やっているのは、ロケとか今までやってこなかった新しいタイプの仕事。どうしたらいいのって。やっちゃいけないことや言っちゃいけないことも多いし、ただ優しくニコニコしていることが多くなって。あとで見返して、自分おもんないなって思って。なかなかいいあんばいでできなくて…。

そんな2人のリフレッシュはお酒。共に酒豪で、ブレイク前はライブ終わりに朝まで飲み歩くこともしばしば。多忙となった今は、そんな生活も恋しくなっている。

植田 ライブの次の日は絶対休みだったので、もうガバガバ飲んで。朝まで飲んで、1~2日、家で横になってるっていうのをやってました。

小田 今は朝からロケが入ったり、朝から夜まで仕事とかなので、前の日に飲むと絶対無理。回数は減りましたね。

植田 減ったって言ってますけど、その飲める時にとんでもない量を飲んでますからね。

そんな2人が次に見据えるのがキングオブコント。そしてM-1グランプリ制覇だ。ともに女性コンビの優勝はまだなく、未開の地への挑戦となる。

植田 不器用なコンビなので、キングオブコントが一段落つくまではM-1を考えないようにしています。でも、大体キングオブコントが落ち着くとM-1に出たくなってくるんですよね。

小田 毎回、漫才ってすごいしゃべるんだなって思います。難しいです。コントだと小道具出したり、間があったりするので。

植田 劇場の後輩には、僕らはコントですけど、しゃべります。小道具はオダウエダさんだけですって言われたりもします。本当に私たちは漫才へのリスペクトがすごいです。

◆オダウエダ 共に東京NSC19期生で、2014年結成。「THE W」は4度目の出場で21年大会優勝。21年AbemaTV「シモネタGP」優勝。22年「第7回上方漫才協会大賞」話題賞。

◆小田結希(おだ・ゆうき) 95年(平7)6月26日生まれ、愛媛県西条市出身。趣味はお酒を飲むこと、釣りをしながらビールを飲むこと。特技はソフトボールと、おならを自由自在に操ること。170センチ、B型。

◆植田紫帆(うえだ・しほ) 91年(平3)7月1日生まれ、大阪府出身。趣味は漫画を読む、映画観賞、ゲーム、建物鑑賞、ビール。特技は側転。160センチ、A型。

7月2日には結成9年目にして初の単独ライブ「ALC.不可説不可説転」をルミネtheよしもとで行う。タイトルには大好きなお酒(アルコール)に、華厳経で最大の数詞を意味する「不可説不可説転」をつけた。実はブレイク前の昨年に開催を予定していたが、コロナ禍で中止に。その間のタイトル獲得で、会場が普段から本拠地としている神保町よしもと漫才劇場から変更に。キャパシティーは約4倍増となった。

小田 心境は去年と全然変わってないですね。劇場はデカすぎです。

植田 新しい今の我々のネタをお届けできればと思っていますし、キャパが替わっただけでやっていることは地下ライブみたいな、いつもと同じです。普段と変わらないオダウエダが60分間やりきれるかどうかを見守って頂ければと思います。流れとしては植田がどんどんびしょびしょになる構成です。汗っかきなので。1ネタでびしょびしょになるんです。最終的には膝くらいまで汗で満ちているかもしれないですね。

小田 隣で本当にスコール降ったんかってくらいびしょびしょです。

植田 (舞台)袖に行って帰ってきたらびしょびしょになっているので。いつも小田に「外出た?」って聞かれてます。

小田 すごいです。本当に。

オダウエダ。左は小田結希、右は植田紫帆(撮影・菅敏)

オダウエダ。左は小田結希、右は植田紫帆(撮影・菅敏)

ライブでは6本のネタを予定しており、合間には小田が製作総指揮を担ったドラマも放映。2人のほか、スペシャルゲストの出演もあるという。準備は大詰めだ。

小田 好きなことをさせてもらいました。普段、台本は植田が書いているので、初体験でした。前編、後編とかあるので、ぜひ観て下さい。ネタも6本続けてやったことないので、着替えとか、道具もそろえられるかな。

植田 結構な小道具を使うネタが1本あったりするので、(混乱して)全然違うネタの小道具持ってくるかも。

小田 その時は植田が裸で真ん中に立っているかもしれないです。4分間ずっと真ん中で。

植田 下ネタも当然あります。

小田 ソフト系なので大丈夫ですというのはお伝えしておきたいです。1個1個、ルミネの方に文言を確認してもらってます。

植田 めちゃくちゃアホなやりとりですよ。「マンペは言ってもいいでしょうか?」「マンペ、OK」みたいな。

小田 「それはどうしても言わないといけないんですか」って言われて「どうしても言いたいんです」って言って。「OKです」って。そういうやりとりで忙しいです。

植田 吉本、無駄な時間使ってんなって思います。

ネタもジャンプもキレキレのオダウエダ。左は小田結希、右は植田紫帆(撮影・菅敏)

ネタもジャンプもキレキレのオダウエダ。左は小田結希、右は植田紫帆(撮影・菅敏)

最後まで和気あいあいとしたかけあいが続き、あっという間に時間が過ぎた。2人は「いつも一緒にいる」と語るほどプライベートでも仲がいいという。

植田 (小田を)愛してます。もう私の一部だと思ってます。来世でも会いたいので、お墓も一緒にしようと思っています。いつも会ってますし、会ってないと思っている時もずっと見ていて、GPSとかで監視しています。

小田 いや~。私は静かな場所で過ごしたいです。

植田 私はずっとしゃべっていたい。

小田 こんな感じで毎日一緒にいるんですけど、お酒飲みに行ったり、楽しいです。明るい人なので。

植田 かわいいねえ~。うれしい。

まだまだ飛躍の時間は始まったばかり。謙虚に堅実に、オダウエダは次のタイトルを狙いにいく。

◆オダウエダ単独ライブ「ALC.不可説不可説転」

▼7月2日 ルミネtheよしもと

▼開演 20時

▼チケット 前売り2800円、当日3000円。FANYチケット、劇場窓口で販売中