男子世界9位の真田卓(32=凸版印刷)が水越晴也(27)を6-0、6-0、荒井大輔(29)を6-0、6-1で下し、大会3連覇へ連勝スタートを切った。

 「今、絶好調なんですよ」と真田の言葉がはずんだ。5月末からアジア、欧州を中心にツアーを転戦し、シングルスで5勝を挙げた。今大会が今季最終戦になるが、疲労感はない。逆に春先に比べてサービス、ストロークの威力も明らかに上がっている。サービスエース、フォアのダウンザライン、バックのクロスが面白いように決まった。

 11月に車いすとラケットを新調した。車いすは車輪を大きくして間隔も広げたという。体幹や筋力を強化した成果で、大きな車体を自在に扱えるようになり、機動力が格段にアップした。ラケットも契約メーカーに特注したオリジナルモデルでフィット感が上がっている。

 来年は自己最高世界ランク7位の更新を狙い、オフなしで1月のオーストラリアからツアーに出場予定だ。「その前にあと2日間、全力で頑張って勝ちますよ。圧倒的に勝ちたい」。真田がV3で今年を締めくくる。

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 男女シングルスは国内外で活躍するトップクラスの8選手が出場。4人2組に分かれて総当たりの予選リーグを行い、各組上位2人が決勝トーナメントに進出する。大会は3日間で準決勝は9日、決勝は10日に行われる。【小堀泰男】