日本パラ陸上競技連盟は23日、都内の日本財団ビルで(株)クレーマージャパン(本社・埼玉県熊谷市)と日本代表選手競技ユニホーム契約延長の調印式を行った。三井利仁理事長と同社の外園隆代表取締役がそれぞれサインした契約書を取り交わした。契約期間は同日から2021年3月末まで。20年東京パラリンピックに出場する日本代表全選手が同社製のユニホームを着用する。

 パラ陸連は11年からクレーマージャパンとの正式契約をスタート。16年リオデジャネイロまで2度のパラリンピックと4度の世界選手権で、車いすの選手が同社製ユニホームの提供を受けてきた。そして、昨年のロンドン世界選手権では初めて全種目、クラスの選手が着用し、高い評価を得たことから今回の契約延長に至った。

 選手を代表して調印式に出席した車いすT54クラス中長距離の樋口政幸(39=プーマジャパン)は「もう7年ほど着させてもらってますが、着心地がいいし、選手個人の要望に応えてくれるのもありがたい」。さらに20年東京へ向けて「暑い中での大会。障害によっては発汗しない選手もいるし、車いすマラソンでは路面からの太陽の照り返しにも配慮してほしい」とリクエストが出された。

 クレーマージャパンでは昨年の世界選手権とは別の、まったく新しいユニホームを一から製作するために素材、デザインの選定を始めている。選手個人の体形をボディースキャンで測定したスーパーオリジナルモデルでパフォーマンスをバックアップする。また、パラ陸連ではデザインについて数種類の候補を公表し、選手やファンの投票によって最終決定するプランも考えているという。【小堀泰男】