東京パラリンピックで金メダル獲得を目指す車いすラグビー日本代表が4日、オンラインで現状報告会見を行った。

米国アラバマ州の自宅から参加したケビン・オアー監督(52)とともに、池透暢主将(40=日興アセットマネジメント/フリーダム)と今井友明(37=三菱商事/東京サンズ)も出席。新型コロナウイルスの影響で東京大会が1年延期されたことに、池は「救われた気がした。(中止なら)これまでやってきたことを発表する場が失われると考え、選手としての存在価値も失われると考えていたから」、今井は「レベルの上がった自分、チームで金メダルに近づいていけると思ってトレーニングしていく」と胸の内を語った。

日本代表は2月の強化合宿以降、活動を自粛した。個人レベルのトレーニングを続けた後、6月中旬にクラブチームの合同練習を始め、7月18日から1週間の合宿(味の素ナショナルトレーニングセンター=NTC)で再始動。同合宿は関東地域在住の11選手と限られたスタッフが抗体検査を受けた上で実施された。

高知県在住の池は7月合宿には参加しなかったが「(再開できて)すごくうれしかった。内容は映像で確認しているので、連係については心配ない。仲間と激しいコンタクトができるのが楽しみ」と今月17日からの合宿(NTC)が待ち切れない様子。頸髄(けいずい)損傷の障がいを持つ今井は、コロナウイルスに感染すれば重症化のリスクもあるが「自分がかからないこと、そして、自分が広げないこと。人との距離もより多く取るようにしているし、車いすのタイヤがウイルスを巻き込んでしまうこともあるので消毒液を常備している」と細心の注意を払っていることを明かした。