リオ五輪の体操男子で団体総合と個人総合で金メダルに輝いた内村航平(27=コナミスポーツ)が20日、成田空港着の航空機で体操男子日本代表の4人と帰国した。

 その後、千葉県内で行われた会見に出席。“燃え尽き症候群”のような複雑な心境を吐露した。

 「気持ち的に上がらない。結果も団体も個人も金でよかった。自分の中ではやりきったというのがある」。長期休養の可能性についても「年齢も年齢なので、必要なのかな」とし、「気持ちが上がらないと体も付いてこない。気持ちを上げるのが一番時間がかかる」と続けた。今やりたい事を問われると、「体操の事を考えずにゆっくり生活したい」と笑った。

 個人総合の決勝の演技中に痛めた腰の他にも、首や肩に痛みが残る。「体操ができる状態ではない」という。4年後の東京五輪でも活躍が期待されるが「僕がチームを引っ張ることはない。自分の道を進んでいこうと思います」と話した。