女子5000メートル予選で、広中璃梨佳(20=日本郵政グループ)が日本勢ただ1人、決勝進出を果たした。予選1組9着も、記録は自身の日本歴代3位を3秒50更新する14分55秒87。タイムで拾われた。

自らの形を貫き、序盤は先頭で引っ張った。あまりに自然体で走っている途中は「本当に五輪なのかな」と思うほど。ただ「スクリーンの海外選手の姿」を見て、「五輪で先頭を走っている」と実感し、力が湧いた。残り2周は重くなった足を必死に動かした。取材対応中に、2組が終わり、決勝に残ったことを知ると、「わあ」と満面の笑みを見せ「積極さが決勝につながった。スタイルを崩さずいってよかった」。

長い手足を生かしたストライドに、試合は必ず被る帽子がトレードマーク。長崎・桜が原中3年以降、出場した全駅伝で区間賞。1万メートル代表でもあるホープは、五輪でも力を示した。