金メダルを獲得したスタノ(29=イタリア)の礼儀正しい所作に、SNSでは賛辞の声が広がっている。

スタノは終盤まで銀メダルを獲得した池田向希(23=旭化成)、銅メダルを獲得した山西利和(25=愛知製鋼)の日本勢2人と僅差のレースを繰り広げた。17キロ過ぎに先頭集団からスタノ、池田、山西の3人が抜け出して接戦となったが、最後はスタノがラスト1周で差を広げた。1時間21分5秒でフィニッシュし、見事に金メダルを獲得。ゴールの瞬間は雄たけびを上げて喜びを表現した。

驚きの行動はゴール直後だった。9秒後に2位となった池田を迎えると、直立不動の体勢から池田に向かって丁寧にお辞儀。23秒後にフィニッシュした山西にも、同じように頭を下げた。

山西とはさらに握手を交わして互いの健闘をたたえ合い、肩を組んだ状態からカメラに向かって「スゴーイ!」と、日本語のような言葉を絶叫した。

日本文化を意識したようなスタノの行動に、SNSでは「スタノ選手が日本人選手がゴールするたびにお辞儀してお迎えしたのに感動した」、「なかなか見ない姿ですがすてきなスポーツマンシップ」、「スタノ選手が3位の山西選手をフィニッシュで待ちかまえて笑顔で迎えてくれて肩を組んだところ、お互いのリスペクトが現れていてとても良かったです」、「山西がゴールした時スゴーイと言ってくれてありがとう」などと、絶賛する意見が多く見られた。

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