ホーム 東京オリンピック2020 柔道 ニュース RSS 阿部詩母校で声なき歓喜 毎年母校で始動、来年は金メダル持っての報告期待 [2021年7月25日22時34分] 男子66キロ級の阿部一二三(左)と女子52キロ級の阿部詩は金メダルを手に笑顔を見せる(撮影・パオロ・ヌッチ) <東京オリンピック(五輪):柔道>◇第2日◇25日◇東京・日本武道館◇女子52キロ級 東京オリンピック(五輪)柔道で男子66キロ級を阿部一二三(23、パーク24)、女子52キロ級を妹の詩(21、日体大)が制し、2人のふるさと神戸市では兄妹同時の金メダルに歓喜した。後援会員は行きつけのお好み焼き店に集まり、詩の母校、夙川学院(神戸市兵庫区)では、現役柔道部員らが熱戦を見守った。詩が延長の末、金メダルを獲得した瞬間、声は出せなくとも歓喜に包まれた。同校柔道部の寺島光済監督(35)は「すごかったですね。勝って当たり前の状況で勝ちきるのは本当にすごい。怖かったと思うし、不安もあったと思う。その中で勝ったのは、本当に誇らしい」と話した。詩は毎年、母校で始動する。今年も正月明けに訪れ、稽古を行った。寺島監督は「(詩は)母校を常に気にかけてくれている。選手は相当、刺激になったと思う」。五輪初出場で、重圧に打ち勝っての金メダル。監督は「来年の年明け、金メダルを胸に、報告に来てくれたら」と期待した。