菅義偉首相(72)が14日、国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長(67)と官邸で面会した。バッハ氏が乗った車はパトカーに先導されるVIP待遇で午後3時10分ごろ、官邸入りした。

菅首相は「国民の理解と大会の成功のために、IOCは主催者として、大会関係者に感染対策、適切な行動を取ることの徹底にぜひ務めていただきたい」と要請。「政府としては安心安全な大会にしたい。一致協力して、大会成功に導きたい」と話した。

バッハ氏は「菅総理、ありがとうございます」と日本語であいさつ。「長い旅路を経てここまでやってきた。困難な道のりだったが、歴史的な大会になります」と大会成功を約束した。

また、バッハ氏は「日本はG7の中で、コロナ対策では最も良い成績を収めた。それは日本国民の中で隠れたヒーローたちがたくさんいたからだ。そして、日本国民1人1人が、政府が決めた極めて厳しいルールを勤勉に守った」と、日本のコロナ対策を褒めちぎるなど、“ヨイショ”する場面もあった。

さらに、バッハ氏は「我々が絶対にリスクを持ち込むことはない。非常に厳しいコロナ対策を要求されましたし、実際に機能しています」と万全なコロナ対策をアピール。さらに「選手村に住む85%が接種した上で来日します。IOCメンバーやスタッフは100%接種を済ませてやって来ます。もちろん、私自身も(接種済み)です」とユーモアを交えて話すと、菅首相が「ハハハ」と笑う場面もあった。