ソプラニスタ岡本知高(ともたか、44)が閉会式で「オリンピック賛歌」を英語で歌唱した。

岡本は、変声後も強靱(きょうじん)なソプラノの音域が自然に維持され続けている、世界的にも珍しい「天性の男性ソプラノ歌手」。鮮やかな青色の衣装で登場すると、国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長と東京都の小池百合子知事を前に、芯のあるビブラートを利かせた高い歌声で「オリンピック賛歌」をのびのびと披露した。衣装は故郷・高知で「奇跡の清流」とも評される仁淀川の“ブルー”をイメージした。SNS上でも「ダイナミック」「心洗われた」「感動」「閉会式で一番良かった」など美声を称賛する声が相次ぎ、「岡本知高さん」がツイッターのトレンド入りした。

岡本は98年にベートーベン作曲「第九」の日本初演80周年記念再現リサイタルでデビュー。04年、フジテレビ系ドラマ「牡丹と薔薇」で主題歌を担当し、15年にはミュージカル「ウィズ~オズの魔法使い~」に出演。「世界フィギュアスケート選手権2019」では君が代を独唱するなど、幅広く活躍している。