丸川珠代五輪相(50)が10日、閣議後の会見で、新型コロナウイルス感染拡大の中で開催した東京オリンピック(五輪)について「五輪が感染拡大の原因にはなっていない」と因果関係を否定した。

「開会式やソフトボール女子決勝などは非常に高い視聴率を記録した。多くの方にアスリートの活躍をご自宅で観戦いただけたのでは」と推測。さらに「9日時点で、組織委員会によるとコロナ陽性者は151人、入院した人は4人、重症者は出ていないと伺っている」などと、感染拡大の原因になっていない理由を説明した。

また、競技会場20カ所で弁当13万食が廃棄されたとの食品ロス報道についても言及。パラリンピックも控えているだけに「組織委にしっかりと説明していただきたいと思っている」と話した。

1年延期もあり、組織委は赤字確実といわれる費用負担の問題が今後、大きな課題となる。東京都や組織委らと協議するかどうかについて「まだパラリンピックがあるので、パラリンピックの状況をみていきたい」と、慎重な構えを見せた。「まず、どういうところが結果的に支出が多くなったのか、無観客になったことでどうなったのかなどの精査を組織委にしていただきたい」と話した。