名古屋市の河村たかし市長が東京オリンピック(五輪)ソフトボール日本代表後藤希友の金メダルをかんだ問題で金メダルが新しいものに交換されることについて、河村氏は12日、市役所で取材対応し「できる限り、後藤選手の意向に沿った形で対応してもらいたい」と話した。

交換費用は「個人で支払いたい」との意向という。東京五輪の金メダルは重さ556グラムとされる。金メダルには金と銀と銅が使用されており、銀が大部分を占める。単純に金属の地金価格に換算しても、金額は5万円は超えるものとみられる。

河村氏をめぐっては、4日、名古屋市役所で後藤の表敬訪問を受けた際、後藤から金メダルをかけてもらった際に、突然マスクを外して、断りなくかみついていた。

感染拡大が続く中で、市民にマスクの着用など感染防止に協力を求めている立場で、マスクを外してメダルにかみついた行動について、報道陣に問われると「配慮も足らんかった。謝るしかしょうがないですよ」などと発言。報道陣から「しょうがないとはどういうことか」と投げやりな態度を批判される一幕もあった。

今後の東京パラリンピック関連のイベントについても、市は河村氏の出席を取りやめる方向で調整しているとされるが、河村氏は「よう考えないかんことだと思っとりますけど」と話した。