日本女子の最強コンビが完封発進だ。第3シードの上地結衣(27=三井住友銀行)、大谷桃子(26=かんぽ生命)組が、黄恵敏、黄金鏈(ともに中国)組に6-0、6-0で勝ち4強入り。日本女子ダブルス初メダルに王手をかけた。

世界で戦う日本女子ペアが、力の差を見せつけた。前日のシングルス初勝利にも「あまりうれしくない」とプレーに納得が行っていなかった大谷。しかし、この日は、「今までやってきた中でもスムーズに展開できた」と笑顔を見せた。

エースの上地は、練習の時は屋根が閉まっており、試合が始まると屋根が空いた環境の違いに、少し戸惑った。「(打った)感覚が違った」しかし、「大谷さんが良くて、プレーの面で引っ張ってもらった」と、頼りがいのある後輩をたたえた。

この日、センターコートには、学校連携の児童が観戦に訪れた。拍手で応援し、大谷は「日本開催で応援はうれしかった」。上地は「見てもらうには、もうちょっとかっこいい試合をしたかった」と苦笑いだった。