ボッチャの杉村英孝(39=伊豆介護センター)が、この競技で日本初の金メダルを獲得した。個人のメダルも初めて。日本代表の村上光輝監督が試合後、取材に応じ、金メダルの要因を挙げた。

杉村は前回の16年リオデジャネイロ大会金メダリストに得点を許さず5-0で勝った。監督は試合を「完璧というよりもいつも通り。ミスも含めていつも通りだった。平常心でやっているから、いつも通りの試合ができた。すごいと思う」と振り返った。さらに「ミスはあったが、ミスの修正まで想定して練習していた。彼の努力が相手に勝った。杉村は落ち着いていて、1つ1つ点を取っていく。相手はすごくあせったのではないか」と、相手の心境を含めて分析した。

杉村の成長した点について「たくさんある。技術、ボールであり、1つ1つ見直した結果。おごりがなかった」とした。金メダルという最高の結果に「今までの成果を全部出してくれた。本当にうれしい。言葉にならない」と喜んだ。