4度目のパラリンピック出場で、リオデジャネイロ大会マラソン4位の堀越信司(33=NTT西日本)が2時間28分1秒で銅メダルを獲得した。

35キロ地点では5、6番手だったが、そこからペースアップ。40キロ付近で3番手に浮上し、国立競技場の直線ではスタンドに向けて右手を挙げて疾走。最後は自ら拍手をし、両手を挙げてゴールした。

「30キロ以上は足にきた」と、必死に上位に食い込むため粘りの力走を見せた。メダルを確信したのは「40キロすぎてから」と振り返った。

今年5月から菅平高原で合宿を張ったが、左足のふくらはぎや右足のハムストリングを痛めて、一時は走ることができなかった。本番に間に合うのか心配される負傷を抱えて不安が募ったこともあったが、そこから盛り返した。4度目のパラリンピックで悲願のメダル獲得したことに「今まで悔しい思いをしてきたけど、ぶれずにやってこれて良かった」と声をふるわせた。