セーリングは4日、470級のメダルレースが行われ、18年世界選手権優勝の女王、吉田愛(40=ベネッセ)が泣いた。吉岡美帆(30)と日本セーリング界初の金メダルに挑んだが、総合7位。17年に長男を出産した吉田は「頑張ってと言ってくれて、毎日を頑張れた」と涙を見せた。

地元・江の島の海で、メダルを狙った。しかし、競技2日目に用具が他艇と接触するアクシデント。失格を避けるため、自らにペナルティーを科し6位から11位に順位を落とした。そこから流れが変わった。吉田は「メダルを狙って5年間やってきたが、なかなかうまくはいかない」と悔しがった。

日本が過去2個のメダルを取った470級は、24年パリ五輪から混合になる予定。吉田は「五輪に関わるかは分からない」と現役続行は未定ながら「セーリングが嫌いになるわけじゃないし、ずっとやっていきたい」と話した。

〇…男子470級の岡田、外薗組も、女子と同様に総合7位で全日程を終えた。予選8レース終了までは、メダルを狙える圏内だったが、同9、10レースで順位が伸びず、圏外となった。岡田は「人生で1番、濃厚の日々だった」。外薗は「パリは目指さない」と、最初で最後の五輪を締めくくった。