オンとオフの切り替えが短期決戦の鍵を握る。サッカー女子日本代表のなでしこジャパンは10日、大阪合宿をスタートした。

夕方の練習には22人全員が参加し、狭いスペースでボールをつなぐメニューをメインに約90分間汗を流した。練習中は皆、真剣な表情でボールを追いかける。しかし、練習を終えると肩を組んで談笑。数分前の雰囲気から一転、なごやかムードが漂った初日だった。

オフを上手に使うのは練習だけではない。五輪に向け、特別な物を用意したかというオンライン取材での質問に、DF清水梨紗(25)は「お菓子はたくさん持ってきました」と笑顔で明かした。FW田中南美(27)も「香水を新しく変えました。好きなにおいに出会えてうれしいです」と香りでリラックス効果をはかる。DF宝田沙織(21)は「ドラマを見ています。日曜劇場のTOKYO MERにハマっています」とうまくオフを使いこなす。

それぞれ違ったリラックス方法やグッズを用い、五輪直前合宿を迎えた。FIFAランク10位のなでしこジャパンは14日に、同9位のオーストラリアと国際親善試合を行う(京都・サンガスタジアム)。なでしこメンバーはまずはオーストラリアから勝利を挙げ、初の五輪金メダルへと弾みをつける。【三宅ひとみ】