東京オリンピック(五輪)に臨むサッカー男子日本代表は、同じく五輪に出場するホンジュラス代表に3-1で勝利した。

DF吉田麻也(32=サンプドリア)、酒井宏樹(31=浦和)の2人のオーバーエージが入った最終ラインが、強化試合で初めて失点を喫した。後半20分。自陣でMF遠藤のパスが相手に奪われ、酒井と吉田の間にスルーパスを通された。走り込んだ相手FWリバスがシュート。GK谷がはじき、DF冨安のクリアがオウンゴールとなった。

海外組の選手は6月12日のジャマイカ戦から約1カ月ぶりの実戦。体力的にきつい時間帯でカウンターを浴びた。吉田は「個人的にもパフォーマンスは落ちたし、全体的にミスも増えた。ここからもう1つ、フィットネスもギアもテクニカルの部分も上げないといけない」と反省した。

だが、2度の五輪を経験している吉田は前向きだ。現在、チームとしてのコンディションに「過程の途中ですが非常にいい状態にある。自分自身もいいプロセスを踏めている」と話す。今回の試合では、後半にプレスがはまらず、流れを引き戻すまでに時間を要した。練習では現在、各選手が流れを理解し、どう時間を使うか考えながらプレーすることに取り組んでいるという。吉田は「うまくいかないときに、うまく軌道修正する力をつけていければ」と、反省を糧に本大会に向かう決意を示した。