男子サッカー日本代表にオーバーエージ(OA)枠での選出を目指していた元日本代表MF本田圭佑(35=無所属)が、日本男子が2-1で勝ったメキシコとの1次リーグ第2戦を、ライブ解説した。

日本に滞在している本田は、自身が最高経営責任者(CEO)を務める会社などが運営するプレミアム音声サービス「Now Voice」で、解説者&実況デビューした。

いきなりMF久保の先制点が決まると「おー、久保さん。ナイス」と喜ぶ。アシストした同じ左利きの10番を「堂安さん、よく見てましたね」と高評価。一方で、「(先制は)7分、早いな。早過ぎると危ないという…」と、心配した。

「堂安さん」「久保さん」と、あまり縁のない後輩を、しっかり「さん」付けして進めた。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるPKの場面で堂安の追加点が決まると冷静に、その前の判定に言及していた。

ハーフタイムには元日本代表MF乾貴士も招いてサプライズ登場。本田の「タカシ!」との呼び掛けに呼応し、やんちゃな名コンビぶりを発揮。乾は「ベルギーの時、2-0で負けているので…」と、2018年のワールドカップ(W杯)ロシア大会の決勝トーナメント1回戦で、2人がいながら、ベルギーに大逆転負けした試合を引き合いに出し、気をもんでいた。

その後、1点を失い、終了間際に攻め込まれると「メダルを取りにいく底力を見せるという意味では、2-0か、3-0で勝ちたかった。底力という意味では、メキシコの底力の方が見えた」と、メダル獲得を期待するからこその指摘もして、90分をやり切った。

カンボジア代表で実質的な監督として指揮を執る本田は、同代表のテクニカルスタッフを務める旧知の人物や、メキシコ在住の人物とユーザーをつないでスタンバイ。メキシコは早朝だという。開始前には「実況と言ってもただただサッカーファンとして観戦を楽しむって内容になると思います」とツイートしていた。

本田はW杯ロシア大会後、東京五輪出場と金メダル獲得をぶち上げ現役続行したが、あっさり選外となった。一方のメキシコでも、本田はパチューカという強豪クラブでプレーしており、両チームに縁があった。