連覇を狙うブラジルがPK戦の末に4-1でメキシコを下した。延長戦も含めた120分間で0-0と決着がつかず、PK戦ではブラジルGKサントスがメキシコに1本しか決めさせず、3大会連続の決勝進出を果たした。

試合開始から一進一退の展開。前半終了間際にはメキシコが連続して好機をつくり、後半82分にはブラジルFWリシャルリソンのヘディングが左ポストを直撃したが、いずれも得点にはならなかった。

ブラジル・サントス、メキシコ・オチョアの両GKが好セーブを連発。両軍ともに延長を含めた120分間で譲らず、PK決着となった。PK戦では、ブラジルのオーバーエージ枠で参加している38歳のDFダニ・アウベスが120分間フル出場した後に1人目で登場。ゴール左にシュートを決めてチームを波に乗せた。

これまでバルセロナなどで活躍しあらゆるタイトルを獲得してきたアウベスだが、まだ五輪の金メダルだけは取ったことがない。「あらゆる経験をしてきたが、やはり緊張する。でもこの機会に感謝して、みんなの期待に応えたい」と言う。優勝すれば、自身44度目のタイトルとなる。

ブラジルとメキシコは12年ロンドン五輪の決勝でも対戦。ブラジルはネイマールやフッキ、オスカル、マルセロ、チアゴ・シウバらそうそうたるメンバーをそろえながら、1-2でメキシコに敗れた。ブラジルはその時のリベンジを果たした。