男子団体の準々決勝で日本がスウェーデンを3-1で下し、2大会連続の準決勝進出を決めた。無観客で地の利が得られない日本だがそんな中、16年リオデジャネイロ五輪銀メダリストの声援が後押しとなった。

リオ団体で銀メダルメンバーだった吉村真晴(27)がスタンドで必死に声援を送った。張本智和(18=木下グループ)が得点を重ね「チョレイ!」と叫ぶも無観客のため、なかなかムードが盛り上がらない。そこで吉村が「チョレイ!」に合わせ「いいよー!」や「チョー! チョー!」と呼応し、張本の気持ちを盛り上げていった。

日本のエースに成長したとはいえ張本は五輪初出場の高校3年生。プレッシャーは計り知れない。声援に張本も反応し、吉村らに向けてガッツポーズを繰り返すなど、シングルスで1ゲームを先取される劣勢から徐々にムードを上げていった。

吉村は今回、代表には入れなかった。しかし、練習パートナーとして日々、男子代表のサポートに全力を挙げている。【三須一紀】