世界ランキング3位の日本が同4位韓国と対戦し、3-0で勝利し、銅メダルを獲得した。16年リオデジャネイロ五輪に続く2大会連続のメダルとなった。丹羽孝希(26=スヴェンソン)は第1試合のダブルス、第3試合のシングルスに出場。勝利に貢献した。エース張本智和(18=木下グループ)は第2試合のシングルスで危なげなく3-1で勝利。銅メダル獲得に貢献した。

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小学時代の幼なじみ、早川夏実さん(18)が銅メダリストとなった張本の横顔を話してくれた。仙台市立東宮城野小5、6年時のクラスメートで長らく席が隣だった。

「勉強が出来て悔しかった。いつも算数の課題が終わるのが最初。2人で正答率も競っていた。理科もすごい。30人ほどのクラスで1、2位を争っていた」。

張本が帰郷すると必ず小学校の友人と集まる。公園の滑り台でたわいもない話をする。さみしがり屋な一面もある。「国際大会の遠征中、電話がかかってくる。1時間ぐらい話す時も。最近どう? みたいな普通の会話」。中高時代から大人たちに囲まれて世界中を転戦していれば、故郷の友人が恋しくなるのも当然だ。

小学時代、張本と勉強を競っていた早川さんは進学校の仙台二華高に通う。張本が小学校卒業後、都内に引っ越す前にサインをもらった。そこにはお互いの夢が書かれている。早川さんへは「医学で世界を変えろ!」とエールを送り、自分の夢は「オリンピックで金メダルをとる!」と。

あれから5年後、張本は実際に五輪に日本のエースとして出場。次は3年後のパリで金メダルの夢を果たす。【三須一紀】