男子テニスで、世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、ついにゴールデンスラム挑戦を決断だ。15日(日本時間16日)に自身のSNSを更新。ウィンブルドン優勝後に「(出場は)五分五分」と言っていた東京オリンピック(五輪)について、「飛行機を予約した。誇りを持って五輪代表に参加する」と、出場を明言した。

ジョコビッチは、全豪、全仏、そしてウィンブルドンと、今年の4大大会すべてを制覇。9月の全米に、69年レーバー(オーストラリア)以来、男子では52年ぶり史上3人目の年間4大大会全制覇がかかる。

加えて、同年に4大大会すべてと五輪を制する年間ゴールデンスラムは、男子では前例がない。女子でも、88年グラフ(西ドイツ=当時)が、ソウル五輪とともに達成した1度だけ。男子テニス史上初の快挙に、ジョコビッチは今年、最接近中だ。

東京五輪に出場する男子シングルスの選手は、ジョコビッチと並ぶ4大大会歴代最多20度の優勝を誇るナダル(スペイン)、フェデラー(スイス)を、けがで欠く。同6位のティーム(オーストリア)も欠場だ。少し寂しい顔ぶれだが、逆にジョコビッチ優勝のチャンスは大きい。