選手から猛暑の中での試合開催を疑問視する声が挙がっていた東京五輪のテニス競技について、国際テニス連盟(ITF)がコートチェンジとセット間の休憩の時間を30秒延長したとAP通信が報じた。

会場の有明テニスの森公園では、24日の競技開始から2日連続で気温が30度を超えており、男子の第1シード、ノバク・ジョコビッチや第2シードのダニル・メドベージェフが夜間の試合開催を提案するなどしていた。メドベージェフは合間の休憩が通常のトーナメントなどでとられる1分30秒ではなく1分であることにも「ジョークだ」とコメントしており、今回の変更はこうした声に応じたものとみられる。

AP通信によると、ITFは気温や湿度などが一定以上となった場合、選手からの要望があれば第2セットと第3セットの間に10分間の休憩を取るルールを定めている。また、競技続行が危険と判断された場合はプレーを中断し、開閉式屋根のあるセンターコートで再開することもできるという。