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ヘイロー逃走マジック盾見えた/函館記念

逃げた武豊騎手騎乗のトウケイヘイローが函館記念を制した(撮影・岸川学)
逃げた武豊騎手騎乗のトウケイヘイローが函館記念を制した(撮影・岸川学)

<函館記念>◇14日=函館◇G3◇芝2000メートル◇3歳上◇出走16頭

 北の大地で天才が華麗な手綱さばきを見せた。武豊騎手(44)が手綱を取った3番人気のトウケイヘイロー(牡4、清水久)が好スタートを決め、鮮やかに逃げ切った。トップハンデ57・5キロをはねのけ、2000メートルの重賞を2連勝。秋は天皇賞でG1制覇を目指す。2着は7番人気のアンコイルド、1番人気エアソミュールは10着に敗れ、荒れるハンデ重賞は今年も波乱の決着に終わった。

 函館の海風に乗って、トウケイヘイローが軽やかに逃げ切った。「馬と仲良く行けた。それが大事だと思っていた」。15頭のライバルを引き連れてのパレードは、最後まで脚色が鈍ることはなかった。武にとっては97年函館3歳S(アグネスワールド)以来、実に16年ぶりとなる函館での重賞制覇。ユタカスマイルが青空に映えた。

 勝負はスタートで決まった。4枠8番から好発を切ると、迷うことなくハナを奪った。外からモズが行く気を見せたが、スピードが違う。先頭で気分良く流れに乗った。「スタートで決まりましたね。道中も落ち着いていたし、とても気分良く走っていた」。人馬一体。馬上で浴びる風が心地よかった。馬なりで4コーナーを回ると、ゴールはすぐそこに見えた。

 2着に1馬身3/4差。後続に影を踏ませぬ会心の逃げ切りだ。天才の手綱さばきに、1番人気エアソミュールの角居師が「さすが名手」と脱帽すれば、2着アンコイルドの矢作師も「勝った馬を褒めるしかない」と諦め顔。1000メートル通過の58秒8は決して遅くはない。ユタカマジックがライバルたちを幻惑した。

 これで2000メートルの重賞を2連勝。賞金不足でマイルの安田記念を使えなかった馬が、思わぬ形で新境地を開拓した。「節穴ですね」と頭をかいた清水久師も、表情はニコニコだ。「あんなに折り合えるとは。逃げる形がいいのだろうけど、思った通りに乗ってくれました」。あらためて名手の手腕をたたえた。

 今後も2000メートル路線に照準を定め、タイトル量産を狙う。「これで賞金面もクリアできた」(同師)。秋は天皇賞(G1、芝2000メートル、10月27日=東京)が最大目標。札幌記念(G2、芝2000メートル、8月18日=函館)でサマー2000シリーズの王者にも色気を見せる。逃げにこだわる個性派がこの夏の主役となりそうだ。【鈴木良一】

 ◆トウケイヘイロー▽父 ゴールドヘイロー▽母 ダンスクィーン(ミルジョージ)▽牡4▽馬主 木村信彦▽調教師 清水久詞(栗東)▽生産者 中村和夫(北海道浦河町)▽戦績 16戦7勝▽総収得賞金 2億146万9000円▽主な勝ち鞍 13年ダービー卿CT(G3)鳴尾記念(G3)▽馬名の由来 冠名+父名の一部

 [2013年7月15日9時0分 紙面から]




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