女子日本代表なでしこジャパンが、リオデジャネイロ五輪アジア最終予選で敗退し、4大会連続の五輪出場を逃した。

 なでしこの予選敗退は、日本スポーツ界にとってショックな出来事となった。11年12月、ラグビー日本代表のヘッドコーチに就任したエディー・ジョーンズ氏が「なでしこジャパンを目指す」と宣言し、昨年のW杯イングランド大会で3勝を挙げたように、多くの競技団体が目標とし、また影響を受けたといえる。

 リオデジャネイロ五輪では新採用のラグビー7人制は男女とも出場。女子ホッケーは4大会連続出場を決め、女子バスケットボールは3大会ぶり、男子水球は8大会ぶりの出場を果たした。各代表に共通するのは、俊敏さ、機動力、連動性、ハードな練習で培うスタミナなど。いずれもなでしこが見せた「世界で勝つための日本らしさ」だ。

 他競技の指導者がなでしこに学び、なでしこ流を取り入れた。日本スポーツ、特に球技の発展、強化に果たした役割は大きい。