東アジアE-1選手権に臨む日本代表が7日、都内で合宿4日目の練習を行い、MF井手口陽介(21=G大阪)があらためて海外挑戦への強い意欲を口にした。

 イングランド2部リーズからの正式オファーも届いており、本人も今冬の移籍へ向けて前向きな気持ちをみせおり「(海外に)行けばいろんな刺激をもらえて、成長できる場所だと思います。少しでも早く行きたいです」と募る気持ちを明かした。しかし、同国でプレーするために必要な労働許可証取得には厳しい条件があり、仮にリーズと契約しても、まずは他国へ期限付き移籍する可能性が高い。

 移籍後に安定した出場機会が得られる保証はなく、仮に今冬に移籍すれば来年6月のW杯のメンバー入りへの影響もあるかもしれない。それでも井手口は「それは人が意見を言うことなので」とキッパリ。早期移籍への強い気持ちをにじませ「自分の思ったことを貫き通していけたらいいかなと思います」と話した。

 今回の合宿の紅白戦ではレギュラー組と思われるチームのボランチの位置に入った。ハリルホジッチ監督がボランチの選手にパスを縦に出すようにジェスチャーを交えながら激しく指示する場面もあった。井手口は「ミーティングからも中盤がシュートや点に絡む仕事をやっていかないといけないと言われた。中盤でボールをとって、ショートカウンターみたいな縦に早い攻撃を求められていると思う」と明かした。

 今回は国内組のみのメンバーで、11月の欧州遠征を経験したのは井手口を含め、DF昌子やMF倉田ら6人のみ。「特に意識することはない」と話したが、11月の欧州遠征なども経験し、さらに海外への意識も高まった。「監督に要求されることをしっかり体現して、自分の長所や結果を出せればいいかなと思っています」。成長著しい若きボランチが、日本を2大会ぶりの優勝へと導く。