東京五輪代表も指揮するサッカー日本代表の森保一監督(51)が28日、オンライン上で報道陣に対応した。

五輪世代のMF遠藤が横浜からドイツ1部ウニオン・ベルリンに移籍。本大会は国際Aマッチ期間ではないため代表活動に拘束力はなく、海外組が増えれば五輪本大会でベスト布陣を組む難易度は上がる。「海外移籍選手が多くなるほど難しくなると思うし、国内も来年はタイトなスケジュールの中でJリーグを開催するので難しくなる」と覚悟しつつ、「選手の成長があってこそ五輪でも結果を出せる。日本代表でも世界に追いつき追い越せでレベルが上がる」とレベルアップのための挑戦は歓迎した。

だれを招集してもチーム力の低下を招かないよう、門戸を広げる。1年の五輪延期により、現有戦力のチェックだけでなく、Jリーグの過密日程で出場機会を得た未招集を含めた原石選手の発掘も継続。「けがなどがあって最終的にどういうメンバー組めるか分からないが、幅を広げて、何が起こってもチーム力が落ちないように選手層を上げていければ。若い選手には臆せず、自分の持っているものをチャンスが来た時に全てぶつけてほしい」。過去の固定観念にとらわれず、柔軟な思考で五輪世代に熱視線を送る。【浜本卓也】