日本代表の森保一監督(52)がワールドカップ(W杯)アジア最終予選・オーストラリア戦を控えた11日、埼玉スタジアムで公式会見に臨んだ。

既に2敗を喫し、W杯出場には背水の陣になっている状況下でも、終始、冷静さを保った。「我々ができることは、勝つ確率を上げられる準備をすること。我々の選手たちの力を考えれば、日本代表の力を考えれば、できる準備を怠らず、しっかりやっていけば、勝つ確率は限りなく上げられる」と自信を見せた。森保監督の一問一答は以下の通り。

 

-かなり厳しい状況。どういう心境か

森保監督 まずはこのW杯、3試合を終えて、我々が厳しい状況に置かれていることは承知している。しかしながら、W杯最終予選はすべての試合で厳しい試合の連続であることは、最終予選の前から想像していたこと。まだまだ、我々次第で、W杯出場権獲得のために、明日の試合を戦うことだけを考えたい。

-メンバーの考え方。どういう配置を考えているか。

森保監督 これまでと考え方は変わらない。明日のオーストラリア戦に向けて我々が勝つためにベストなメンバーを選んで臨む。昨日も既にゲーム形式の練習はしていますが、今日あらためて選手の動きを確認した上で、明日のメンバーを選びたい。戦い方が変わっていないように見られるかもしれないが、毎回、対戦相手が違うので。その特長である相手のストロングポイントをできるだけ消していけるようにしたい。そしてウイークポイントをついていけるように、我々とマッチアップしたときにどういうことが生まれていくか、今日の練習でも明日の試合を想定して、我々の力を出していけるようにしたい。

-オーストラリアの特長は

森保監督 個々のフィジカルの強さ、技術的にも高いと思っている。そしてアーノルド監督が戦術的にも非常に組織的な戦いをしている。

-この3試合、一番の問題はコンディションだったと。現在のコンディションは

森保監督 いろんな要因があるとは思うが、コンディションの部分で全体的に上げてこれなかったところはある。それは、これまでも代表活動の中で、選手達の所属チームでの活動から代表に入って、大体、2、3日でコンディションをつくっていく部分では変わらないところはあるが、そこのコンディションを整えていく部分では改善しないといけないところはある。今回の試合に向けては選手達は長旅の移動、時差の中でのコンディションづくりになるが、昨日の練習では非常にフィジカル的にも回復していて、メンタル的にも、オーストラリア戦に向けて意欲を見せてくれている。