22年W杯アジア最終予選ベトナム戦(11日、ハノイ)とオマーン戦(16日、マスカット)に臨むサッカー日本代表に選出された、川崎フロンターレFW旗手怜央(23)が5日、オンライン取材に応じた。

A代表は初招集。「率直にうれしいし、ちゃんと自分らしいプレーをやってきてよかった」と喜んだ。

「自分らしいプレー」は、本職のウイングではないポジションで起用されても常に心がけてきた。今季は主にサイドバック(SB)や、4-3-3で1ボランチの前に2枚並ぶインサイドハーフでプレー。鬼木監督からも「どこのポジションでやっても旗手怜央でいろ」と言われ、常にゴールを目指す積極性と強度の高いプレーでチームの優勝に貢献してきた。

日本代表の森保監督とは、今夏の東京五輪以来の再会となる。五輪ではSBでのプレー機会も多く、今回のA代表もDF登録で招集された。旗手は「今(川崎Fで)インサイドハーフをやっていてすごくいいので、SBをやれと言われて素直に『はい』と言えるか分からないけど、そういう役割であればやらないといけない。どこで出ようと、自分らしいプレーをしようとは思っている」と話した。

最終予選2勝2敗の日本代表は、W杯出場に向けて負けられない戦いが続く。初招集だが、緊迫感あるチームに飛び込むことになる。「僕自身まだ選ばれた実感がないというか、『自分が入ったんだ』という思いが結構ある。日本は負ければ終わりという危ないところにいて、アウェーでただでさえスケジュールもタイトな中、相当難しい戦いになると思う。勝つために、少しでも自分の力で貢献できるなら頑張りたい。日本のために頑張りたい」と誓った。