日本の数少ない収穫は、決勝点を挙げたMF伊東純也(28=ゲンク)だった。前半17分、大迫のポストから南野が左を抜けだす。右側を同時に走っていた伊東がスピードを落とさず、南野からのパスを左足で押し込んだ。勢い余り、そのままゴールネットに転がり込んだ。

「(南野)拓実から裏に抜けた時、GKとの間に走り込んでいいボールが来たので触るだけだった」

国際Aマッチ通算28試合6点目のゴール。日本のスピードスターは、オランダからのチャーター機が遅延トラブルに巻き込まれ、練習は前日だけというハンディを感じさせなかった。

悔しかったのは、この日2点目と思われた前半40分のプレー。ロングカウンターから相手をかわし、右足を振り抜いてゴールネットを揺らしたが、約5分間のビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の結果、取り消しになった。田中の位置がオフサイドと判定された。それでも超美技シュートは、伊東の調子を示すものだった。

「カウンターで1対1の形だったので仕掛けて、最初クロスを上げるつもりだったけど、自分で打てるかなと思って切り返して、打ったらいいところにいった」

4-3-3システムの中で従来の位置に近い、右の最前線に入った。「サコ君(大迫)に入った時に裏に抜けたり、拓実がなるべく中でプレーして自分がサイドでプレーしてっていう関係性でやってたけど、何回かいいチャンスを作れていたし、もっと点を取れればよかったけど、最低限勝てたのでよかった」。

次戦のオマーンは初戦のホームで敗れた因縁の相手。「借りがあるのでしっかり勝って、つなげていきたい」。伊東の俊足と技術にスランプはない。【横田和幸】