大迫も酒井もいなくなった…。勝てば7大会連続のW杯出場が決まる22年W杯カタール大会アジア最終予選のオーストラリア戦(24日、アウェー)に臨む日本代表が大打撃を受けた。日本協会は19日、FW大迫勇也(31=神戸)、DF酒井宏樹(31=浦和)が、ともにけがで不参加になったと発表。代役として、その野性的なプレーから「ビースト」の愛称を持つFW林大地(24=シントトロイデン)とDF中谷進之介(25=名古屋)を追加招集した。

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緊急事態だ。大一番を前に大黒柱・大迫と、不動の右サイドバック(SB)酒井という経験豊富な絶対的主力を欠く事態に。アクシデントが重なった。右脚裂傷のけがを抱えていた大迫は、15日のACLプレーオフ、メルボルンV戦で先発復帰し、延長120分フル出場で2得点と活躍した。この日のリーグ清水戦にも先発したが、後半途中で交代。神戸三浦監督は「両足をつった状態での交代」と説明した。

酒井もこの日のリーグ磐田戦に先発したが、足を気にするようなしぐさもあり、後半途中で交代していた。

代役ストライカーの林は、底知れない力を秘めているが、A代表初選出。右SB酒井の代役もセンターバックが本職の中谷。今回、3人も呼んだ左SBではなく、2人だった右に緊急事態。右SBは、こちらも経験の浅いDF山根が重責を担う可能性がある。そんな状況下で、森保一監督(53)やDF長友らは決戦の地シドニーに向け、飛び立った。

もともと、けがで不動のセンターバックの1人、DF冨安健洋(23=アーセナル)を招集できていない。絶対的なレギュラーを3人欠く緊急事態で、強敵とアウェーでの大一番を戦うことになる。