日本代表は1試合も無失点を達成することなく、準々決勝で敗退した。
大会前までA代表出場わずか4試合のGK鈴木彩艶(21=シントトロイデン)を守護神に抜てきして底上げを図ったが、アジア杯過去ワーストの5試合で8失点。世界の強豪相手に戦ったW杯カタール大会で4試合4失点に貢献したDF板倉滉(27=ボルシアMG)は精彩を欠き、痛恨のPKを献上。世界一を狙う2年後のW杯へ向け、課題を残した。
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守備が立て直せないまま大会は終了した。W杯カタール大会でドイツ、スペイン、コスタリカ、クロアチアを相手に粘り強い守備を見せていた最終ラインの姿とは程遠かった。昨年12月にふくらはぎを痛め、1次リーグ第3戦のインドネシア戦から先発復帰した守備リーダーDF冨安健洋(25=アーセナル)は「勝ちに値する試合ではなかった。特に後半は完全に相手に流れを渡した。彼らが勝利に値した」と悔やんだ。
DF板倉は、決勝トーナメント1回戦バーレーン戦の終盤に左足を痛め、試合終了と同時にピッチに座り込んでいた。本人は「大丈夫」と軽傷を主張したが、この日は相手に裏を取られたり、当たり負けする場面が目立った。前半24分には入れ替わりそうになった相手を倒しイエローカード。1-1の後半アディショナルタイムにはペナルティーエリア内で冨安とルーズボールの処理で連係が合わず、ピンチを招いてPKを与えた。
今大会はA代表の出場経験が浅いGK鈴木を守護神にすえた。1次リーグから4試合続けて不安定なパンチングから失点を続け、批判の矢面に立った。この日は、相手のオフサイドにも助けられたが、随所で好セーブも見せた。PKをセーブすれば一役ヒーローだったが、相手に厳しいコースに決められ、チームを救うことは出来なかった。
1試合もクリーンシートを達成できず敗退。冨安は「良くない時間帯でシンプルにボールを失い淡泊なプレーになってしまった」と猛省し、「今日の負けがあったから強くなれたと言えるようにならないといけない。所属チームに帰ってそれぞれできることをやらないと」。2年後のW杯北中米大会では世界一を目指すと公言する森保ジャパンに、守備面の大きな課題が突きつけられた。

