<U-20女子W杯:日本2-1ナイジェリア>◇8日◇国立◇3位決定戦

 ヤングなでしこが、U-20(20歳以下)女子W杯で史上初となる銅メダルを獲得した。3位決定戦のナイジェリア戦で、前半24分にMF田中陽子(19)が無回転ミドル弾。後半5分にはFW西川明花(20)が追加点を挙げ、1点を返されたものの、逃げ切った。

 吉田弘監督(54)は満足げな表情で大会を振り返った。「優勝を狙っていたので残念だが、U-20にも可能性のある選手はいます。自分たちで考えて行動する能力は成長した」。“なでしこ候補生”として「考える力」を武器に世代別代表から“卒業”させた。

 昨年のアジア予選で、前回大会で1次リーグ敗退したU-20世代と、10年U-17W杯準優勝組が融合した。初戦中国戦を引き分けた翌日の10月7日。初の選手ミーティングでチームがひとつになった。藤田主将を中心に全員が自分の意見をぶつけ合った。U-17世代の浜田は「世界はそんなに甘くないんだということを実体験をもとに教えてくれた」と感謝。藤田も「みんなが同じ方向を向いたきっかけの1日。それ以降も成長し合えた」。なでしこジャパンの佐々木監督も「自分たちで考えながらできるところに資質がある」と期待する。