浦和MF柏木陽介(28)の10日横浜戦出場の可否は、直前まで決断が持ち越される見込みになった。

 9日の全体練習はランニング中心の軽めの調整だったため、8日は部分合流だった柏木もフルメニューをこなした。しかし終了後は「うーん、やっぱり疲れとる気がする。何とも言えん」と言い残して引き揚げた。

 5日の広州恒大との激戦から中4日とあって、他にもMF宇賀神、関根、DF遠藤らも別メニュー調整の日が設けられていた。ペトロビッチ監督は「今日の状態を見れば、全員が回復傾向にあると見ています」とうなずいた。一方で柏木については「中盤で守備から攻撃まで、運動量多く戦った。高い集中力と気持ちを込めて戦った。試合後は、勝ったことを喜べないくらいに消耗しきっていた」と状態を気遣った。

 「今日の練習では、広州恒大戦が終わってから初めて、陽介の笑顔を見ました。昨日までは、笑うこともできないくらい疲れていた。明日の試合は、誰が我々の目指すサッカーをしっかりできるか、きちんと見極めて出場選手を決めないといけない。試合が終わった後であれば、どの選手を使えば良かったのかは、誰もが分かることです。しかし監督は試合前にそれを見極めて、いい状態の選手を選ばなければいけない」。

 柏木と同じボランチではMF青木が、スタッフが「浦和加入後ベストコンディション」と口をそろえるほど、好調を維持している。選択肢はあるだけに、試合直前まで柏木のコンディションを慎重に見極める。