首位の湘南ベルマーレが、ここ6戦で5勝1分けと無敗だった3位徳島ヴォルティスに快勝した。

 前半から互いに攻め合う展開が続く中、湘南が後半3分に先制した。FW表原玄太が左から上げた浮き球パスを、ファーサイドの斉藤未月が頭で落とし、FWジネイが右足でゴール左に決めた。ジネイは左腕に2度キスしてから、両手でハートマークを作り、スタンドのサポーターにアピールした。

 徳島もすぐさま反撃し、同5分、今季J2得点ランク2位の14得点と好調のFW渡大生(24)が、左から中に切れ込み、右足でシュートを放つも、ボールは右ポストを直撃。跳ね返ったこぼれ球を、MF島屋八徳がシュートも、枠を外した。

 次の1点が勝敗の行方を左右する時間帯に入った後半21分、湘南が追加点を挙げた。途中出場のFW山田直輝のパスをFWジネイが受けると、MF秋野央樹(22)が右後方からジネイを追い越し、ペナルティーエリア右脇に前進。ジネイからのパスを受けた秋野は左足を振り抜き、ゴール左隅に決めた。

 徳島は2点を失っても果敢に攻撃を仕掛け、湘南ゴールにあと1歩と迫った。リカルド・ロドリゲス監督は、24日にJ1のセレッソ大阪から期限付き移籍したばかりのMF清原翔平(30)を後半24分に投入し、局面の打開を図ったが無得点に終わった。

 湘南は2戦ぶりの勝利を挙げ、首位をキープした。この日は2位アビスパ福岡もモンテディオ山形に2-0で勝ったため、両チームの勝ち点差は1と変わらず。徳島も3位のままだが、2位福岡との勝ち点差は7となった。