鹿島アントラーズのDF西大伍(30)が、丸刈り頭で試合復帰する。

 15日、茨城・鹿嶋市内でアウェー新潟戦(16日、デンカS)に備えた最終調整。先月30日のルヴァン杯準々決勝第1戦仙台戦で太もも負傷後、公式戦2試合を欠場中だが、定位置の右サイドバックではなく左サイドバックでの先発出場が濃厚となった。今月7日の練習からプロ入り後初の丸刈り姿を披露した。「ソガさん(GK曽ケ端)への敬意」と説明したものの、かつては金髪にしたり、長髪をなびかせてプレーした時代もあっただけに、チーム内にも衝撃を与えた。失恋とのうわさもたったが「オレがふられるわけないでしょ」と一蹴。「(8月28日で)もう30歳になったからね。(女性に対し)髪形や容姿で勝負するのは終わった」と中身だけで勝負する決意も明かした。とはいえ、似合っている。新潟戦に向けては「右も左も感覚などは一緒。左足はあまりつかわないけれど、明日は左でクロスも上げるよ」。男は30から-と言わんばかりに両足で魅了するつもりだ。

 西の影響もあってか、今週に入ってMF遠藤康(29)も丸刈り姿にイメージチェンジした。選手会長のDF昌子源(24)は「康さんもやって、次は誰? みたいな空気になりつつなる。オレは続きませんよ」と断固拒否。西から「次は(金森)健志」と指名を受けたFW金森健志(23)も「絶対無理」と西に向かって両手でバツ印をつくって拒絶した。

 だが大岩剛監督(45)は不敵な笑みを浮かべた。「オレが丸刈りにしたのは最後は高校1年生の時かなあ。確か、清水商は入学時は全員が丸刈りじゃなきゃダメだった。そこからは伸ばしたけれどね」と懐かしみつつ、「大伍、康ねえ…続きましたね。残り試合、勝つたびに丸刈りが増えていったりしてね」と冗談めいた仰天計画まで飛び出した。「当然、オレは最後だな」。曽ケ端を筆頭に、MFレオ・シルバ、DFブエノ、DF伊東、MF小笠原など丸刈りに近い短髪が多い鹿島だけに、リーグ連覇達成の表彰台では、全員が丸刈りでトロフィーを掲げる可能性もある???