首位の鹿島アントラーズが、FW土居聖真(25)の先制ゴールなどで、サンフレッチェ広島に2-0と快勝した。勝ち点を64に伸ばし、2位川崎フロンターレとの5差をキープした。

 前半30分、土居がMF三竿健斗(21)の縦パスを受けてチャンスを得た。「間で受けたら全部、前を向こうと思っていた。自分の間合いだと思った。最後もシュートを冷静に打てたので良かったです」。相手DF陣を細かいドリブルで切り裂いて振り切ると、左足で豪快に蹴りこんだ。後半39分にはDF伊東幸敏(24)の右クロスに、DFを背負いながらニアサイドで足を伸ばしてわずかに触れた。ファーサイドに走り込んだFW鈴木優磨(21)のゴールを導いた。記録はつかなかったが1ゴール“1アシスト”の活躍で勝利の立役者となった。

 試合後のロッカールームでは、川崎Fが3-2で大逆転勝利したことを知った。「0-2からひっくり返したのだけは見ましたが、普段からあまり順位とか見ていない。僕らが勝ち続けるしかないので」。残り5節、全勝で連覇をつかみ取るつもりだ。