清水エスパルスは、今季J1に初昇格したV・ファーレン長崎と練習試合を行い、1-1で引き分けた。2戦連続の勝ちなしで、主力組が出場した1、2本目は0-1。先発したFW鄭大世(33)は、枠内ヘディングシュートを放つなどしたが、反省を口にした。「全体的に形も意図もない。想像力が欠けている。各自が考えないといけない。正直、焦り始めている」。

 試合終了間際には、FW高橋大悟(18)がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。ゴールを決めたFW金子翔太(22)は「この1点を次の試合で違った形で取れるようにしたい」と言った。

 チームとしては、相手に主導権を握られる時間が長く、決定的なチャンスを作れなかった。0-1で敗れたJ3鹿児島との練習試合(2日)を「50点」と採点したヤン・ヨンソン監督(54)は、それでもプラス思考だった。「この前よりもリズム感のある展開ができた。進展が見られるので60点はあげたい」。一方で、流れの中では無得点の攻撃面については「もっと早い判断を求めたい。1つずつ積み上げていきたい」と課題を挙げた。25日のリーグ開幕戦に向けて、急ピッチの調整が求められる。【保坂恭子】